欽ちゃんが勇退宣言か…仮装大賞「おしまい」発言の背景
■5月で80歳に
実際のところ、番組視聴率との関連も少なからずあったようだ。かつて20%台を叩き出していたのが、10%を割り込むようになっていた。また、日テレ内部に詳しい放送作家はこう言う。
「『仮装大賞』は出演者が素人なので、MCに必要なのは素人をいじって、面白く演出してあげる能力。欽ちゃんはその天才で、いじりを長く売りにしていたのですが、寄る年波もあって以前のようなキレがなくなっている。今回の放送分を見るとわかるように、欽ちゃんの映っている場面、しゃべっているところが極端に減っていて、編集で使えるところを探してなんとか挿し込んだ苦労がうかがえる。欽ちゃんの冠番組であっても、中身が欽ちゃんでなければならない理由がなくなってきたのは明らかで、そのあたりを本人も察知しての降板宣言にみえます」
このところの大物切りの流れ、ギャラ問題、地方オーディションからつくりあげていく制作もコロナ禍でままならなくなっている。
「何年もかけて禅譲してきた香取慎吾が欽ちゃんの域に届くにはまだまだかかる。とはいえ今回のように観客を入れず、出演者も1人もしくは家族で2人に限定するスタイルから、もとのスタイルに戻せば、現場のオペレーションで制作スタッフの人件費がさらにかさんでしまう。そういうことも考慮しての判断だったのではないか」と放送作家は続けた。