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平野悠「ロフト」創業者

1944年8月10日、東京都生まれ。71年の「烏山ロフト」を皮切りに西荻、荻窪、下北沢、新宿にロフトをオープン。95年に世界初のトークライブ「ロフトプラスワン」を創設した。6月、ピースボート世界一周航海で経験した「身も心も焦がすような恋」(平野氏)を描いた「セルロイドの海」(世界書院)を刊行。作家デビューを果たした。

ARBは最高到達点・武道館公演翌日にロフトでライブを開催

公開日: 更新日:

 リハーサルは圧巻の出来栄えだった。メンバーたちは、ステージ上でまばゆいばかりの光を放っていた。

「コイツらは本当に日本のロックシーンを変える力を持っているかも」

 わたしゃ本気でそう思ったものである。

 1983年の12月。実に画期的な3DAYSがあった。ARBが18日に新宿ロフトで、19日に後楽園ホールで、20日に渋谷公会堂で「アッパーカット・デラックス 三日で歴史を見せてやる!」という3日連続のライブを<異なる会場で>成功させたのだ。ちなみに3日共通のセット券は7000円。後楽園ホールでは、メンバーがリングの中で演奏したので「特別リングサイド券・3000円」が売られた。 

 ARBはロックライブの最高到達点・武道館公演に向けて着実に地歩を固めていった。そして1988年10月31日、初めて武道館のステージに立った。歌い終わった後に石橋さんは言った。

「俺たちにとってロフトのステージに上がる3段の階段と武道館の長い階段は同じなんだ!」

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