ARBは最高到達点・武道館公演翌日にロフトでライブを開催
リハーサルは圧巻の出来栄えだった。メンバーたちは、ステージ上でまばゆいばかりの光を放っていた。
「コイツらは本当に日本のロックシーンを変える力を持っているかも」
わたしゃ本気でそう思ったものである。
1983年の12月。実に画期的な3DAYSがあった。ARBが18日に新宿ロフトで、19日に後楽園ホールで、20日に渋谷公会堂で「アッパーカット・デラックス 三日で歴史を見せてやる!」という3日連続のライブを<異なる会場で>成功させたのだ。ちなみに3日共通のセット券は7000円。後楽園ホールでは、メンバーがリングの中で演奏したので「特別リングサイド券・3000円」が売られた。
ARBはロックライブの最高到達点・武道館公演に向けて着実に地歩を固めていった。そして1988年10月31日、初めて武道館のステージに立った。歌い終わった後に石橋さんは言った。
「俺たちにとってロフトのステージに上がる3段の階段と武道館の長い階段は同じなんだ!」