<36>早貴被告の両親への挨拶もなし…電光石火の入籍に上機嫌だった
野崎幸助さんが早貴被告と入籍した次の日、朝早くにアプリコに行くと従業員はおらず、スーツ姿の社長が1人で机に新聞を広げていた。
「おはようございます。社長、おめでとうございます」
「うん。ありがとうねえ~」
「それにしても電光石火の入籍でビックリしましたよ。昨日入籍することは前から決めていたんですか?」
「いいや、朝に『今日入籍しよう』ということになったんで、市役所に行ったんです」
「でも、順番ってあるでしょ。例えば早貴ちゃんのご両親に挨拶するとか。そんなの、なかったんですか?」
「そんなの、ないです」
あっさりと答える。21歳の娘をもらい入籍するという行為が重大なことだという意識は感じられなかった。私の感覚が古いのだろうか?
「社長、55歳の年の差婚になるんです。調べたわけではないですけど、もしかして、日本で一番の年の差婚じゃないですか? 加藤茶の記録は抜いたし」