もりやすバンバンビガロはNSCの「落ちこぼれ」からNGKのレギュラーに
■ユーチューブで芸を体得
普通なら、ここで誰かに弟子入りをするのがこれまでのパターンですが、人との関わりが苦手な彼は独学を選びます。ユーチューブや本でやり方を覚え、見よう見まねで稽古に稽古を重ねて、人前で披露できるまでに上達。本人は「やってるうちになんとなくできるようになりました」と言ってましたが、仕事にできるレベルに到達するのは並大抵の稽古ではなかったと思います。
自分でも気づいていなかった才能に目覚めたのでしょうか、どんどんと腕を上げてパフォーマーとして吉本の劇場オーディションに合格し、いまではNGK(なんばグランド花月)で本出番を獲得。いまや、落語や漫才の合間に登場する“色変わりの芸人”として欠かせぬ存在になり、同ジャンルの先輩芸人・Mr.ボールドさんに続いて「もりやすのあとは(笑いを根こそぎ取っていくので)やりにくい」と言われるようになってきています。
コロナ禍の昨今はお客さんと触れ合うことができないので、自分自身で完結できるマジックの要素も取り入れて、内容は日々進化しています。新喜劇で早々に挫折、漫才・コントでも周りに恐れをなして挫折、それでも諦めずに“自分にしかできないこと”を見つけ出して立派に生き残りました。