韓国リメーク作品はヒットしにくい?「かのきれ」「ボイス2」苦戦から見えるもの
現在放送中のドラマの中で視聴率、評価ともにイマイチなのが「彼女はキレイだった」(カンテレ・フジテレビ系)と「ボイスⅡ 110(イチイチゼロ)緊急指令室」(日本テレビ系)だろう。
「彼女は――」は中島健人(27)と小芝風花(24)、「ボイスⅡ」は真木よう子(38)と唐沢寿明(58)のダブル主演ながら、期間平均視聴率が10%を超えることはなさそうだ。今年1月期に放送されたリメーク作品「知ってるワイフ」(フジテレビ系)も伸び悩んだ。韓国ドラマのリメーク作品が「数字を取りにくい」のは、どうしても視聴者の好みが分かれるためだ。
一昔前の韓国ドラマの印象といえば「冬のソナタ」や「天国の階段」など、記憶障害や血縁疑惑などの困難の末に結ばれる恋愛ドラマという印象があったが、昨今の韓国ドラマのバリエーションは多岐にわたる。
「どちらかといえばリアルさよりも、あり得ない設定を楽しむのが韓国ドラマの主な魅力の一つと言えます。たとえば警察ものでは、“絶対聴感能力を持つボイスプロファイラー”が主軸となって事件を解決していく『ボイス』。医療ものも“自閉症ながら、天才的暗記力と人体のあらゆる器官の構造を把握する驚異の空間認識能力をもつサヴァン症候群の青年医師”が主役の『グッド・ドクター』のように、プラスアルファの設定のバリエーションが豊富なのが特徴です」(テレビ局関係者)