著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<78>早貴被告は喪主の挨拶の「ひな型」をそのまま読み上げた

公開日: 更新日:

 人前に出ることをかたくなに拒んで「結婚式をするぐらいなら離婚します」と言い放っていたので断るのではと危惧をしたが、彼女がうなずくのを見て意外だと感じた。

「どうせ挨拶のひな型もあるんでしょ」

 私が葬儀屋さんに聞くと、彼はカバンから挨拶の例文を出してきた。短いモノから長いバージョンまで数々ある。

「それをアレンジして自分の挨拶にすればいいんだよ。ボクがやってあげようか?」

 私はドン・ファンが苦労して会社を興し成功に至ったことを挨拶に入れればうまくいくととっさに判断したが、彼女はそのことをよく知らないのでアドバイスをしてやろうと思ったのである。だが彼女はひな型の文章に目を通して「大丈夫です」と私に言い放った。まだまださっきの「2億円問題」で恨んでいて拒否したのだろう。

 通夜・葬儀の終わりに早貴被告は列席者の前で紙を広げて挨拶をしたが、ひな型の文章はそのままで名前だけ「野崎幸助」と変えて読み上げたのには驚いたと同時に、社会を舐めていると思わざるを得なかった。

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