著者のコラム一覧
高倉文紀女優・男優評論家

札幌市生まれ。女優・男優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がけるほか、テレビ番組や週刊誌などにコメントを提供。インタビューしたことがある現役の女優は300人以上を数える。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

秋田汐梨の見る人を引きつける華やかさは「打ち上げ花火のフィナーレ」のよう

公開日: 更新日:

 翌年には映画「惡の華」で玉城ティナとダブルヒロインに抜擢され、ダークな一面を持つ優等生の女子高生役を演じきった。今春に高校を卒業。夏には舞台「目頭を押さえた」で乃木坂46の次世代メンバー・筒井あやめとダブルキャストで主演したほか、映画「星空のむこうの国」でヒロインを好演。

 タレントパワーランキングのWebサイトで「惡の華」公開前にインタビューしたが、高校生時代の彼女に“普段の秋田さんは、どんな女の子なのですか?”と聞くと、「学校でちょっとだけ話をしたことがあるコだと、気が引けてしまって自分から誘えなくて、最初は3人くらいで遊んでから、仲良くなったら2人でも遊びに行くというふうに段階を踏まないといけなくて」(Web「タレントパワーランキング」アーキテクト・19年9月配信)と答えて、慎重で真面目な人柄が伝わってきた。

 女優として注目を集めるきっかけは映画「惡の華」だが、秋田汐梨には「ヒロインの華」がある。

 女優を花火にたとえると、線香花火のように繊細な魅力を見せる演技派(門脇麦蒔田彩珠成海璃子ら)、ロケット花火のような爆発力がある個性派(伊藤沙莉松本まりか吉高由里子ら)など、いろんなタイプがいる中で、秋田汐梨は花火大会のフィナーレを飾るスターマインの打ち上げ花火のような女優だ。見る人を引きつける華やかさがあり、物語のセンターにふさわしい。

 大学生になって今年4月に上京。演技活動に今まで以上に力を注ぐようになり、急スピードで新時代を担うヒロイン女優に成長している。泉里香吉岡里帆に続く、忘れた頃に大物が生まれる京都出身女優の新星としても注目したい。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差