NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」は“あざといつくり”だから期待できる
NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」は、ほとんど話題にならず、視聴率も低迷のまま、「結局、出来損ないの“あまちゃん”だったね」なんて言われながら終わった。
「あまちゃん」(2013年)は、岩手・三陸から上京したヒロインがアイドルを目指して奮闘し、夢を実現しながらも東北に戻るというストーリーだった。「モネ」も気象予報士試験に合格し、東京でテレビにレギュラー出演するようになったのに、ふるさとの役に立ちたいと宮城に帰ってきた。
「東日本大震災がトピックというのも同じで、演出も東北の美しい映像、地元には心優しい人々……と、既視感ありすぎですよ。おまけに、途中から恋愛ドラマになってしまって、朝ドラファンは付いていけなくなった」(テレビ番組評論家)
では、11月1日スタートの「カムカムエヴリバディ」は期待していいか。昭和の戦前・戦後、平成、令和とそれぞれの時代にNHKの「ラジオ英語講座」を聞いた、祖母・安子(上白石萌音)、母・るい(深津絵里)、娘・ひなた(川栄李奈)のファミリーヒストリーという。