著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<88>2度目の家宅捜索で精悍な顔つきの刑事2人に捜査協力を打診され…

公開日: 更新日:

■2度目の家宅捜索

 翌29日は夕方から斎場で通夜があるので、午後4時には葬儀屋さんが遺体を自宅から運び出す予定になっていた。この日の朝、スーさんと一緒にドン・ファン宅に行くと、家に通じる路地の両側約100メートルに黄色いテープが張ってあり、それぞれのそばに警備の警官が立っていて、10人ぐらいの記者やカメラマンが陣取っていた。

「関係者ですから」

 そのように言って黄色いテープをどけてもらってドン・ファン宅脇の駐車場に車を入れた。

「家宅捜索なので入れません」

 警官が塀の前で両手を広げた。

「オレの喪服が中に置いてあるから、ちょっと入りたいんだけど」

「捜索が終わるまでダメです」

「もしかして、吉田さんですか?」

 振り向くと、40代ぐらいで肩幅が広く精悍な顔つきをしたワイシャツ姿の男性が2人いた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に