東日本大震災から11年…風化させまいと踏ん張るテレビ局、追悼式もやらない政府
フジテレビ系は「わ・す・れ・な・い2022 巨大地震その時…」で、新たな証言からあの時の揺れを再現・分析して、首都直下や南海トラフなど巨大地震から命を守るには何をすればいいかを考える。
見ごたえがあるのが2夜連続の「NHKスペシャル」だ。11日の「被災した海 未来をどう築くか」では、大津波と原発事故で生態系が一変した東北の海を、鮮明な水中映像で報告する。着実に再生してはいるが、防潮工事で新たな汚染が発生したり、時折、放射線量の基準値を超える魚が捕れたりと、“昔の海”には戻っていない。
12日の「あなたの家族は安全ですか?」には愕然とさせられるに違いない。東日本大震災では52カ所の高齢者施設が直撃を受け、658人が亡くなったが、震災後、津波リスクの高い場所に建設される高齢者施設が全国で増えているという。なぜなのか。裏事情が怖い。
「どこの放送局も、東日本大震災をきっかけに災害時対応・防災に力を入れているので、地震関連の映像や素材は豊富です。特番は録画してじっくり見るのがオススメ」(テレビ雑誌編集デスク)