名優・宝田明さん87歳で死去…日刊ゲンダイに語っていた「平和への思い」
「人間の起こす最も大きな罪は戦争です」
平和の大切さを誰よりも訴えていた俳優だった。
映画「ゴジラ」の主演をはじめ、多くの映画やテレビドラマ、ミュージカル作品で活躍した俳優の宝田明さんが14日、肺炎のため東京都内の病院で死去した。87歳だった。
旧満州(現中国東北部)出身で、高校卒業後の1953年、「東宝ニューフェイス」に選ばれ、54年にデビュー。同年の映画「ゴジラ」第1作の主演で一躍スターとなり、「青い山脈」など数々の青春映画で人気を集めた。NHK大河ドラマ「徳川慶喜」や連続テレビ小説「私の青空」「カーネーション」など多くのドラマでも存在感を示した。
宝田明さんは、スター俳優として映画に舞台に活躍する一方で、少年時代に壮絶な戦争体験をしたことでも知られ、平和運動に精力的に取り組んでいた。
集団的自衛権の行使容認などに突き進む安倍政権に対しても批判的で、2015年6月の「日刊ゲンダイ」の特別インタビュー取材でもこう語っていた。