テレビでは桂南光師匠が初めて! 社会保険庁のずさんな体質を指摘した瞬間
先日、文化庁の芸術選奨の文部科学大臣賞(大衆芸能部門)を受賞された桂南光師匠。NHKの「生活笑百科」の司会を故・笑福亭仁鶴師匠の後を継いで4年間務められ、卒業されました(4月2日に最終回放送予定)。
歯に衣着せぬ物言いと心地のいいハスキーボイスが特徴。私は「痛快!エブリデイ」(関西テレビ)という番組で1993年の10月から約15年にわたってご一緒させていただきました。お会いする前は「短気ですぐキレる」とか「本番でも気にいらなかったら帰ってしまう」とかネガティブな話しか耳に入ってきませんでしたが、実際に仕事をさせていただくと“南光師匠ほど、やりやすい方はいない”というのが率直な感想です。
番組は平日9時55分から1時間20分の生放送で、私は週に2回構成を担当していました。ご自分から「今日は機嫌が悪いんでみなさん気をつけて下さい」と宣言された日もありましたが、そんな日も含めてスタッフへの接し方は全く変わらない。
私の知る限り南光師匠には気分屋なところは一度もありませんでした。若いスタッフにもいつも丁寧な物言いは変わらず、長く一緒にやっていると“ナーナーな関係”になりがちですが、きちんと出演者とスタッフという線引きをされていらした。かといって、スタッフが体調を崩した時などは親身になって気遣ってくださるのでした。