著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

テレビでは桂南光師匠が初めて! 社会保険庁のずさんな体質を指摘した瞬間

公開日: 更新日:

 先日、文化庁の芸術選奨の文部科学大臣賞(大衆芸能部門)を受賞された桂南光師匠。NHKの「生活笑百科」の司会を故・笑福亭仁鶴師匠の後を継いで4年間務められ、卒業されました(4月2日に最終回放送予定)。

 歯に衣着せぬ物言いと心地のいいハスキーボイスが特徴。私は「痛快!エブリデイ」(関西テレビ)という番組で1993年の10月から約15年にわたってご一緒させていただきました。お会いする前は「短気ですぐキレる」とか「本番でも気にいらなかったら帰ってしまう」とかネガティブな話しか耳に入ってきませんでしたが、実際に仕事をさせていただくと“南光師匠ほど、やりやすい方はいない”というのが率直な感想です。

 番組は平日9時55分から1時間20分の生放送で、私は週に2回構成を担当していました。ご自分から「今日は機嫌が悪いんでみなさん気をつけて下さい」と宣言された日もありましたが、そんな日も含めてスタッフへの接し方は全く変わらない。

 私の知る限り南光師匠には気分屋なところは一度もありませんでした。若いスタッフにもいつも丁寧な物言いは変わらず、長く一緒にやっていると“ナーナーな関係”になりがちですが、きちんと出演者とスタッフという線引きをされていらした。かといって、スタッフが体調を崩した時などは親身になって気遣ってくださるのでした。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」