テレビでは桂南光師匠が初めて! 社会保険庁のずさんな体質を指摘した瞬間
私も含め生本番中にミスをした時には「誰かてミスしますがな」と笑って流してくださるのですが、それは仕方ないミスの場合。準備段階で確認を怠って本番に支障が生じた時、つまり“防げるミス”を見逃していた時は「やることはちゃんとやってもらわな困るな! しっかりせえよ!」と一喝。そういう場面だけ切り取って見聞きしたのがくだんの噂になったのかもしれません。でも、言うだけ言った後は一切引きずることなく、次の日には何事もなかったようにこれまで通りに接してくださいました。これは一緒に仕事をする者として、非常にありがたいことでした。
ある日、「モーレツ!怒りの相談室」というコーナーで後に日本中を揺るがすことになる出来事が起こりました。世間のさまざまな苦情を投書してもらう人気コーナーなのですが「社会保険事務所の対応がおかしい」という投書が来たのです。投書をもとに取材をし、社会保険事務所のコメントを紹介すると次々と同様の投書が届く。そこで再度取材をして、コメントを求めると「前回、当事務所の意図しない放送をされたのでコメントは差し控えます」という木で鼻をくくったような回答が返ってきたのです。