著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

飲む・打つ・買う 2人の親父に仕込まれた空気階段もぐらの「はぐれ者視点」

公開日: 更新日:

 ギャンブル好きでパチンコ店にも連れて行かれた。父から教わったのは「はい、7、7、7」と言われながら押す「スロットの目押し」だけ。典型的な「飲む・打つ・買う」の愛すべき“ダメ親父”だった。

 もぐらが小1の頃に離婚。父は母名義で借金をしていたため、母は昼夜問わず仕事に明け暮れた。父はすぐ近くに住んでいたので、学校の登下校時に車で通りかかると「おう、翔太」などと気安く話しかけ小遣いを渡していたが、養育費などは払っていなかったという。

 2番目の父親を紹介されたとき、これで少しは生活が楽になるとうれしくなったが、彼もまた「飲む・打つ・買う」の男だった。そんな人たちの近くで育ったもぐらは自然とギャンブル好きになり、競馬場や競艇場、パチンコ店などに日常的に出入りするようになった。バイトも20歳の頃からずっと“夜の街”だった。

 空気階段のコントには「変なおじさん」が出てくるコントが多い。しかし、もぐらはそう言われること自体が「不思議」だという。「みなさんが変なおじさんをいないことにしてるだけなんですよ! 僕からしたらコンビニの店員さんと同じくらい当たり前の存在ですよ」(テレビ東京系「テレ東プラス」19年10月12日)と。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動