「統一協会」批判が30年近く途絶えていたワケ 合同結婚式取材をエサにメディアを操作
こうした“告発”をメディアはもっと掘り下げ、辛抱強く批判キャンペーンをすべきだったが、3人娘騒動の嵐が過ぎると、報道は次第に絶えていく。
統一教会の説明によると、山上容疑者の母親は、この大騒動の後に入信したようだ。事件後、先の伯父に母親は、「私が統一教会に入ったことは徹也の人生には影響していない。事件と統一教会は関係ない」と話しているという。
この30年近く、統一教会に関する報道のあり方は正しかったのか。今回の事件を機に、教団の闇を徹底的に洗い直し、追及するのはメディアがやらなければいけない重要な課題である。(文中敬称略)
(元木昌彦/「週刊現代」「週刊フライデー」元編集長)