「統一協会」批判が30年近く途絶えていたワケ 合同結婚式取材をエサにメディアを操作

公開日: 更新日:

 山崎は統一教会に入信して、韓国のソウルで開催される合同結婚式にも参加すると報じられた。合同結婚式というのは、見ず知らずの男女を文鮮明総裁(当時)が選び、スタジアムで見合い・結婚させるものだが、1988年には6500組が結婚したといわれている。

 直後、さらなる激震が走った。桜田淳子もすでに入信していると週刊文春が報じたのである。そして飯干も入信。

 反社会性に対する批判が大きくなることを恐れた統一教会側は、合同結婚式に話題を変えさせようと大々的なマスコミの情報操作に乗り出す。教会を批判するメディアには結婚式の取材をさせない、協力的なメディアには結婚相手の情報を与えるというものだったが、メディアはやすやすとその手に乗ってしまった。

 その後、山崎は姉の懸命な説得によって、飯干は父親たちによって、統一教会による“洗脳”を解かれ、「脱会」を決意したのである。

 飯干は週刊文春(11月12日号)に手記を寄せ、教会幹部たちにこうただした。信者同士の結婚といわれている合同結婚式で、なぜ、日本の女性信者が統一原理のトの字も知らない異国の男性に嫁がされなくてはならないのか。霊感商法とは関係ないと教団は公にコメントを続けながら、なぜ多くの元信者が統一教会の名の下でそれを行ったと証言しているのか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇