著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

ドラマの親子共演はうれしいけど…配役をめぐってわが家は家庭崩壊の危機だ~

公開日: 更新日:

 ちょっと待った! 待った~!! そのキャスティング!!

「美人犯罪心理学者2~暗号資産ネットワーク~」というドラマの出演依頼がありまして……撮影は半日、シーン数は限りなく少なく、そして俺と一緒に駆け出しの俳優の息子・虎太郎もドラマに起用してくれるというので二つ返事でOK!! したのだった……。

 そして、当然のことながら撮影の前に製本された決定稿の台本が届いたのです。ちなみに、映画やドラマの台本というのは製作する会社が役者の所属する芸能プロダクションに送ってくれて、それを担当マネジャーが登場シーンがわかるように付箋をつけ、さらにセリフの部分を蛍光ペンでチェックして俳優本人に渡すというのが流れになっているのです。

 その流れに沿って親子出演の台本が我が家に届いたその時の模様から……。

「アレ、虎太郎と俺の台本の付箋の場所、同じ辺りじゃねェ?」「え~と、ボクは……あ! ドラマのファーストシーンだよ」「ふ~ん、俺はペラペラペラ(と台本をめくる)あっ、俺も同じシーンだ……。え~っ、1、2、3、4……9、10ってーなんだこれ、いきなり10ページって長過ぎるだろう(しまった、シーン数を少なくと要望したからたっぷりと長いシーンにされたかア!!)」「シーンの長さもビックリだけど、お父さんとボク、上司と部下の関係の役だよ」「え、そうなの、そういうの簡単そうで素の父親が出ちゃったりして案外やりにくそうだなあ……」「いや、やりにくそうじゃなくて完璧にボクやりづらいよ、これー!!」「虎太郎はそんなことないだろう? 部下なんだから上司の俺にペコペコとへりくだってるとかでいいんだから」「それが逆なんだって!」「逆?」「そー! ボクがお父さんの上司、若き社長で、お父さんはその社長秘書でつねに社長のご機嫌をうかがい、へりくだってるコメつきバッタのおじさんね」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ダウンタウン浜田雅功の休養でよぎる2023年の「意識障害」報道…「前日のことを全く記憶していない」

  2. 2

    フジテレビ30代アナ永島優美、椿原慶子が辞めて佐々木恭子、西山喜久恵50代アナが居座る深刻

  3. 3

    ダウンタウン浜田雅功が休養でテレビ業界大激震…キー局編成関係者「いずれ番組の打ち切り話が出てくる」

  4. 4

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  5. 5

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  1. 6

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  2. 7

    志村けんさん急逝から4年で死後トラブルなし…松本人志と比較される女性関係とカネ払い

  3. 8

    【動画あり】イケイケ国民民主党に“パワハラ問題”噴出!女性衆院議員からの罵倒叱責で体調不良に…4人も離党の異常事態

  4. 9

    “現代の遊女”吉原のソープ嬢はNHK大河ドラマ『べらぼう』をどう見ている? 地元は特需に沸く

  5. 10

    日テレ「さよなら帝国劇場」でわかったテレビ軽視…劇場の階段から放送、伴奏は電子ピアノのみ