マツタケをドブの臭いに感じる若者もいるし、映画は通勤中にスマホで見るのが現状だ
マツタケなんてここのところ口にしたことがない。10年前までは大阪の先輩が、丹波篠山産の高級品を1本、毎年送ってくれて、それが秋の楽しみだったが、先輩が逝ってしまってからは縁がない。先日、スーパーで買ったマツタケ入りの具だくさん茶碗蒸しパックを食べてみたら、香りはほのかにあった。が、マツタケらしき切り端が見つからないうちに食べ終わっていた。香りは化学エキスのものだろうし、食べたけれども何のこっちゃだった。
中国産の輸入マツタケも値が高い。本土の気候変動などで収穫量が激減した上に、国内でも炒めものにしたりで需要が増えているからとか。まあ、丹波篠山の風味には追いつかないし買ってまで食べる気はないが。中国人は土瓶蒸しはどうでもいいらしい。マツタケご飯もないだろう。今は日本通の人は家で食べるのかな? 昔、食の番組で杭州に行って、みじん切りのマツタケチャーハンは食べた記憶があるが……何でも炒めるか焼くか蒸すかだし、結局、味の素の味だった。その時、グルタミン酸ナトリウムは日本陸軍と日本人が持ってきたとか中国人から聞いたが。習近平もマツタケご飯は知らないか。まあ、そんな情緒は独裁者にはなさそうだ。