ジーナ・ロロブリジーダは私とって世界一の美女だった
ジーナ・ロロブリジーダ(2023年1月16日没 享年95)
私にとって、世界一の美女は愛称ロロブリジーダだった。エリザベス・テーラーでも、イングリッド・バーグマンでも、マリリン・モンローでもなく、彼女だった。
1927年生まれのロロは、城山三郎や藤沢周平、そして石牟礼道子と同い年である。
イタリア生まれで165cmと、外国人にしてはそんなに背が高くない彼女は、豊胸で、トランジスタグラマーと呼ばれた。
「世界で最も美しい女性」の名をほしいままにしたが、1947年のミス・イタリアを選ぶコンテストでは3位だった。4位がエレオノーラ・ロッシである。
代表作はフランス映画の『夜ごとの美女』やハリウッド映画の『空中ぶらんこ』。
前者ではアラブの姫を演じ、へそ丸出しの衣装で衝撃を与えた。
川本三郎の『美女ありき』(七つ森書館)によれば、この写真のキャプションに「原爆女優」とある。
このころ、アメリカ映画はセミヌードさえご法度で、それに比べてフランス映画は自由だった。ロロの肉体美はフランスで”発見”されたのである。