歌手・徳永ゆうきは鉄道ファンでも“車窓派” 撮り鉄でも乗り鉄でもない「楽しみ方」とは

公開日: 更新日:

きっかけは道南いさりび鉄道で見た幻想的な光景

 そんな乗り方に目覚めたのは道南いさりび鉄道に乗ってからです。津軽海峡を函館から木古内に海沿いを走る線です。季節によって、社名にもなっている沖のイカ釣り漁船の漁火が水平線の向こうにポンポンポンと浮かび上がってくる。その幻想的な風景を見て凄いなと思いました。それまでいさりび鉄道には何度か乗っていたけど、ロケで行ったその時に初めて見ることができた。聞いたらもっとたくさん漁火を見ることができるそうで、もう一度行ってみたいと思っています。

 それからですね、いさりび鉄道に限らず、日本は春夏秋冬の4つの季節があるから、季節で異なる花とか風景を見ることができる、次に来たらまた新しい発見があると考えるようになりました。

 とくにそういう楽しみ方ができるのは関東なら房総半島の小湊鉄道とかいすみ鉄道ですね。例えば春。沿線の菜の花畑がすごくきれいでその季節には徐行運転してくれる。場所によっては桜も咲き誇っているから、黄色とピンクのコントラストの中を走る。五井から上総中野までが小湊鉄道、上総中野から大原までがいすみ鉄道です。

 ちなみに、僕は大阪出身で阪神電車を見て憧れたのが鉄道が好きになるきっかけです。当時の阪神電車の色は朱色とクリームのツートンカラーが主流でした。小湊鉄道もその色でパッと見た時に阪神電車みたいやな、懐かしいなと。あの色を見ると燃えますね(笑)。

 僕が撮った写真もお見せします。これは踊り子号です。信州に行く特急のあずさ号をご存じの方も多いと思いますが、あずさに新型車両が導入され、あずさに使っていた車両をカラーリングを変えて、踊り子号として運行している。そのあおりで古い踊り子は定期運用からはじかれ、廃車になっていますが、写真のこの車両は旧国鉄型です。国鉄型はモーター音がうなるというか、力強い。乗りながら聞いて、「今日はいい走りをしているな」とか思いつつ、景色も堪能する。耳と目で楽しむ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動