著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

28年ぶりに赤信号劇団公演が復活! 3人とも柄にない役をやってます

公開日: 更新日:

 作・演出は人間の業や悲しさ滑稽さを描かせたらピカイチと定評のある桑原裕子さんにお願いした。幼い頃を「ひょうきん族」を見て過ごし、赤信号をリスペクトしてくれていた桑原さんは二つ返事で引き受けてくれ、「誤餐」という素晴らしい脚本を書いてくれた。

 物語は遠雷が響き一雨来そうなある日の午後、出張から帰宅した大学教授(渡辺正行)が妻の浮気相手の居酒屋主人(小宮孝泰)と鉢合わせ。そこに教授の昔の恋人(室井滋)がやってくる。さらにその現在の夫で土建屋業の教授の幼馴染み(ラサール石井)が、教授の若妻(那須凛)にバイクでひかれ運び込まれ、そこに室井の息子(岩男海史)や、セクハラで辞めさせられかけの教員(若狭勝也)もやってきて、午餐は間違いだらけの“誤餐”と化して行く。

 教授という設定、受け身の芝居。リーダー渡辺には柄にない役だが、これが実にいい。私が見たリーダーの芝居では一番であろう。軽佻浮薄な浮気相手、豪放磊落な土建屋。小宮も私も柄にはないが、あえての設定はかえって当て書きのようにハマった。

 演者みんなが光り、絡み合う。上演中です。当日券も若干枚あり。目撃下さい。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  2. 2

    母・辻希美の光る危機管理センス…希空が大手芸能プロ入りしなかった“七光り批判”回避以外の大人の事情

  3. 3

    J1に異変!2連覇の神戸が開幕から5戦未勝利「3つの元凶」…選手間にはフロント幹部への不信感も広がる

  4. 4

    「石破降ろし」加速へ…10万円商品券配布バレ、深夜の公邸会見で記者にネチネチ逆質問の完全墓穴

  5. 5

    キャバクラ通い朝乃山 厳罰招いたウソと大関復帰の可能性

  1. 6

    コシノジュンコそっくり? NHK朝ドラ「カーネーション」で演じた川崎亜沙美は岸和田で母に

  2. 7

    ナベプロが新たな柱に社運をかけた状況で、ジュリーの立場は息苦しく…

  3. 8

    大阪万博パビリオン建設は“24時間体制”に…元請けの「3月中には完成させろ!」で危惧される突貫工事の過酷労働

  4. 9

    公共施設へのスターバックス出店に相次ぐ疑問…愛知県津島市では激安賃料への批判も

  5. 10

    大阪万博まで1カ月で異常事態! リングの盛り土ボロボロ削れ浸水被害の恐れ…識者は台風や高潮を危惧