ドジャース山本由伸「開幕投手指名」はあくまで実力…名将を唸らせた火事場のクソ力

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 日本開幕シリーズ(東京ドーム)で18日の開幕戦に登板するドジャース山本由伸(26)はカブスの今永昇太(31)との対決に「すごくうれしく思いますし、野球ファンの皆様が特に楽しみにしてくれていると思うので、いい投球をして、いい試合ができれば」と話した。 

 ロバーツ監督は日本人投手の起用法について触れ「山本は5、6イニング、(第2戦先発の)佐々木は4、5イニングぐらいの予定。2人にはいい投球を願っています」と期待を寄せた。

 ドジャースにとって初めて行う日本での公式戦。山本が開幕投手を務めるのはファンサービスや凱旋に花を添えるためとみられているが、理由はそれだけではないという。

 ロバーツ監督は「ヨシノブは体調は万全のようだし、仕上がりが早い」と状態の良さを挙げたが、それ以上に山本のメンタルの強さを高く評価しているという。

 今回の開幕シリーズ取材のため来日した米国の放送関係者がこういう。

「メジャーデビュー戦となった昨年の韓国開幕シリーズ第2戦で1回5失点でKОされたが、本人はケロっとしていた。米国帰国後に初登板したカージナルス戦では引きずることなく、5回無失点と好投した。重圧がかかるポストシーズンも動じることなく4試合で2勝0敗、防御率3.86と安定した投球で世界一に貢献した。ロバーツ監督は、日本での経験、実績はもちろん、大舞台でも決して動じない精神力を高く評価。山本に大役を託したのです」

 実際、ロバーツ監督は山本について「彼は追い詰められたり、ビッグゲームにになるほど力を発揮するタイプだ」と称えている。

 日本人同士が開幕戦で投げ合うのはメジャー史上初。歴史に残る一戦だからこそ、山本の火事場のクソ力が期待されている。

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