恋リア「ラブ トランジット」がめっぽう面白い パートナー像のあり方の未来図を見る
先週木曜からAmazonプライム・ビデオ(アマプラ)で配信が始まった恋愛リアリティショー(恋リア)の新番組『ラブ トランジット(ラブトラ)』が、めっぽう面白い。アマプラの恋リアといえば『バチェラー・ジャパン』シリーズ。だが社会的成功を収めた1人の独身男性(バチェラー)をめぐって女性たちが競い合う『バチェラー・ジャパン』や、男女反転版『バチェロレッテ・ジャパン』とは違い、ラブトラに〈特別なひとり〉は存在しない。
番組の概要はこうだ。かつて恋人同士だった5組の男女、計10人が横浜で1ヶ月のホカンス(ホテル+バカンスの意。ホテルでの共同生活)を過ごす。誰が誰の元恋人かは当事者しか知らない。復縁狙いの参加者もいれば、新しい出会いを求めて来た者もいる。さて、1ヶ月でこれまでとこれからの人生の答えは出るのか、どうか。
ラブトラは、映画『パラサイト』でオスカーを制した韓国エンタメ企業CJ ENMが製作して世界中で人気の恋愛リアリティ番組のフォーマットを元に、20代中心の日本オリジナルキャストで製作したもの。MCの大久保佳代子が50代の自分でも存外に楽しめたと語っていたのに、ぼくもつよく同意する。