ザ・タイガースの“ピー”こと瞳みのるさん 35歳下の中国人女性と結婚、4歳児のイクメンパパはバンド活動で大忙し

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最新CDはタイガースの反戦アルバムの続編

 今年6月25日に行われた沢田研二の生誕75年ライブコンサートにも森本、岸部と共に参加した。

「2013年にタイガース全国ツアーが終わった後、沢田が『ピー、この後仕事はあるの?』と言って、新しいマネジャーを紹介してくれたのが今も続いている『二十二世紀バンド』結成につながるんです。沢田の優しさに感謝しています」

 昨年は「この地に生まれて」、今年は「花は何処へ」というCDをリリースした。

「どちらもロシアのウクライナ侵攻に触発されて作った反戦歌です。戦争に巻き込まれて被害を受けるのはいつの時代も女性子どもなど社会的弱者。タイガースの3枚目のアルバム『ヒューマン・ルネッサンス』は反戦をテーマにしたものでした。当時は世界中でベトナム反戦が盛り上がっていたし、僕らも社会的問題に対する関心は強かった。高校時代は校則問題などで同級生と一緒に校長を吊るし上げたこともあります。沢田も最近は原発に反対したり反戦歌を歌っているけど、僕も反戦平和への思いを持ち続けている一人です。『花は何処へ』は『ヒューマン・ルネッサンス』の続編なんです。残念なのは当時、反戦歌を歌っていたフォークの連中がなぜ沈黙しているのかということ。彼らこそ現在進行形の新しい反戦歌を歌うべきじゃないでしょうか」

 ダジャレを交えながら飄々と語っていたピーさんだが、この時ばかりは真剣な表情となった。

「今回のバースデーライブの会場は有楽町マリオンにあるのですが、マリオンは旧日劇。1967年にタイガースが日劇ウエスタンカーニバルに初めて出演して人気に火がつくきっかけになった記念すべき場所なんです。僕らこそ、その劇場にふさわしいのではないかと自負しています。フランク永井、守屋浩、平尾昌晃ら偉大な先輩の歌もやるし、なによりタイガースの熱狂を再現したいですね」

(取材・文=山田勝仁)

▼瞳みのるHA・Pee・y・Birthday Event2023 in 日劇!!」は9月23日、有楽町:I'M A SHOW(アイマショウ)で。
▼エディ藩、ミッキー吉野、手島正揮とのジョイントコンサート「長い髪の君だけに愛の国へ」は10月9日(広島)、10日(福岡)、11月18日(東京)で。 

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