伏見落城で千代夫婦のロマンスを描き切る! NHK大河「どうする家康」古沢良太脚本の妙
上杉征伐に向かう家康(松本潤)のもとに、石田三成(中村七之助)挙兵の知らせが届く。小山会議が開かれ、西国大名の多くが三成につく中、家康は天下分け目の戦に臨むため、西へ戻ると宣言。江戸に戻った家康は、各国大名に書状と送り応援を働きかける。
一方、京では千代(古川琴音)とともに伏見城を守る鳥居元忠(音尾琢真)。しかし三成の大軍に囲まれ、最期の時を迎えていた。もはや落城寸前。最後までそばにいる千代に「おまえには生きてほしい」と力を振り絞りながら逃げるように伝える。しかし千代は「おまえ様が生きるならな」と元忠の手を放さず2人で最期まで戦った。
■「新しい物語が生まれた」
伏見落城は有名な場面であるが、こんなロマンス仕立てなのははじめてなのではなかろうか。元忠役の音尾琢真(47)もこの場面について、『伏見城の戦いは孤独なイメージがあった。殿のために死ねるのならそれだけ幸せなのに、隣に千代がいてもっと幸せなので、ラブリーなの?って。(笑)新しい物語が生まれていいなと思っている』とNHKのインタビューに答えている。