著者のコラム一覧
山田勝仁演劇ジャーナリスト

二兎社「パートタイマー・秋子」は「忖度・不正社会」をブラックな笑いで撃つ

公開日: 更新日:

 舞台は郊外のあるスーパー。近所に大型店ができたために客離れが進み、売り上げは減少。本社から新店長・恩田(亀田佳明)が送り込まれる。彼にパートタイマーとして採用されたのが樋野秋子(沢口靖子)だ。どこか浮世離れした様子の彼女は実は高級住宅地・成城に住んでいて、夫が勤める大企業が倒産したため、残った住宅ローンを払うために働きに出たのだった。

「人は足りているのに」と秋子にイジワルする野菜担当の春日勇子(土井ケイト)をボス格にした古参のパートたちはレジの集計が合わないのを秋子のせいにして辞めさせようとする。日頃からレジをごまかして品物をくすねたり、彼らにとって都合が悪い店長は本社に更迭嘆願書を送ったり、裏でやりたい放題。

 一方、業績をあげて本社に戻りたい恩田は店の改革に必死。彼に取り入るのが大手住宅会社で企画部長だった貫井(生瀬勝久)。しかし実務はさっぱりで非正規社員の若い副店長・竹内(小川ゲン)に怒鳴られてばかり。

 しかし、貫井の進言で恩田は従業員が牛や豚などのかぶり物を頭に載せ、CMソングを店内外に流すという売り出しキャンペーンをすることになる。当然、反店長派はボイコットを決めるが……。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された