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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

民放キー局は3局で足りる! 企画のパクリ合い、昔の企画をゾンビ復活…番組を作る力なし

公開日: 更新日:

「ジョンソン」は在庫一掃セール?

 TBSといえば、日本テレビで3月まで放送していた「それって!?実際どうなの課」を「それって実際どうなの会」とタイトルを若干変更し、出演者もスタイルもほぼ同じ番組を放送し、視聴者をザワつかせた。それほどバラエティーは企画不足で以前以上に似たような番組が頻出する。

 そういえば、先月28日放送の日本テレビ系「行列のできる相談所」でも、伊東四朗をゲストに迎え、「最新令和版快テックSP」をやっていたが、「ヨレヨレの襟を復活させる方法」とか、まんま「伊東家の食卓」で、ご丁寧に「伊東家の食卓 伝説の裏ワザプレイバック!」なるコーナーまで用意されていた。それならいっそ「伊東家の食卓」を再放送してくれたほうがよっぽど役に立つ。

27時間テレビ」は昨年よりも視聴率が上がったとフジテレビは喜んでいるようだが、「クイズ」に「ゲーム」に「かくれんぼ」ってとても見られたものじゃなかった。

■放送免許を返納しては?

 そもそも番組企画も視聴者に委ねるなど視聴者に媚びまくり。少しばかり視聴率が上がったとしても、それがテレビ局の仕事と言えるだろうか。言い方は悪いが、放送枠を時間貸ししているようなものではないか。

 よその企画をいただいたり、昔の企画をゾンビのようによみがえらせたり、自分たちで新しい番組を作る能力がないのなら、いっそ放送免許を返納してはどうだろう。どこも同じなら正直言ってこんなに放送局はいらないと思う。5局あるキー局は3局くらいに統廃合しては。それが世の流れかもと思う。

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