日テレ社長が予見した「テレビは衰退産業」…この先、スポンサー離れはフジテレビだけじゃない!
ところが、リーマン・ショックから企業が立ち直ってからもCM価格は戻らず、安価なまま。その頃に伸ばしてきたのがインターネット広告で、大手企業などは自社のホームページを充実させた方が効果的だと知るようになる。そのような時に飛び出たのが、先の日本テレビ社長の発言だった。
思えば、テレビの良い時代はムチャクチャな番組も多かった。古くは、「コント55号の野球ケン!!」(日本テレビ系)という番組。欽ちゃんと二郎さん(萩本欽一、坂上二郎)のどちらかが女性タレントとジャンケンをして、負けた方が一枚一枚服を脱いでいく。それを会場でオークションで売ってチャリティーにするのだが、女性タレントが下着姿になったり、バスタオルで隠して下着まで売ったりしてPTAから批判されたが、それでもスポンサーの動きに及ぶことはなかった。
また、たけし軍団やダチョウ倶楽部、出川哲朗らの爆発もの(80年代.90年代の「風雲!たけし城」「お笑いウルトラクイズ」など)もハチャメチャだった。当時売れていたタレントの清水圭が僕に「テレビのバラエティー番組は常識では考えられないような行動や発言を要求する。でも、仕事が終わったら聖人君子であれと言う。感覚がおかしくなりそう」と言っていたものだ。
昔と今ではテレビ、そしてタレントを取り巻く環境も大きく変わってしまった。