著者のコラム一覧
城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

日テレ社長が予見した「テレビは衰退産業」…この先、スポンサー離れはフジテレビだけじゃない!

公開日: 更新日:

 ところが、リーマン・ショックから企業が立ち直ってからもCM価格は戻らず、安価なまま。その頃に伸ばしてきたのがインターネット広告で、大手企業などは自社のホームページを充実させた方が効果的だと知るようになる。そのような時に飛び出たのが、先の日本テレビ社長の発言だった。

 思えば、テレビの良い時代はムチャクチャな番組も多かった。古くは、「コント55号の野球ケン!!」(日本テレビ系)という番組。欽ちゃんと二郎さん(萩本欽一、坂上二郎)のどちらかが女性タレントとジャンケンをして、負けた方が一枚一枚服を脱いでいく。それを会場でオークションで売ってチャリティーにするのだが、女性タレントが下着姿になったり、バスタオルで隠して下着まで売ったりしてPTAから批判されたが、それでもスポンサーの動きに及ぶことはなかった。

 また、たけし軍団やダチョウ倶楽部、出川哲朗らの爆発もの(80年代.90年代の「風雲!たけし城」「お笑いウルトラクイズ」など)もハチャメチャだった。当時売れていたタレントの清水圭が僕に「テレビのバラエティー番組は常識では考えられないような行動や発言を要求する。でも、仕事が終わったら聖人君子であれと言う。感覚がおかしくなりそう」と言っていたものだ。

 昔と今ではテレビ、そしてタレントを取り巻く環境も大きく変わってしまった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  2. 2

    フジ女子アナ“上納接待”疑惑「諸悪の根源」は天皇こと日枝久氏か…ホリエモンは「出てこい!」と訴え、OBも「膿を全部出すべき」

  3. 3

    一部ファンが現実逃避? 中居正広“別人疑惑”再燃…「本人すでに死亡」と考える人々が現れる

  4. 4

    いまだ雲隠れ中居正広を待つ違約金地獄…スポンサーとTV局からの請求「10億円以上は確実」の衝撃

  5. 5

    フジテレビが2023年6月に中居正広トラブルを知ったのに隠蔽した「別の理由」…ジャニーズ性加害問題との“時系列”

  1. 6

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  2. 7

    中居正広まるで“とんずら”の引退表明…“ジャニーズ温室”育ちゆえ欠いている当事者意識に批判殺到

  3. 8

    菊間千乃弁護士、堂々の「情報7days」出演にフジテレビへの忠誠心を感じたとする声が続々

  4. 9

    NHKは「同様の事案はない」と断言するが…フジテレビ問題で再燃した山口達也氏の“EテレJK献上疑惑”

  5. 10

    フジテレビ社員たちの怒声と悲鳴…港浩一社長“自滅会見”で窮地、大手企業CM差し止め要求相次ぎ現場はパニック

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 2

    フジテレビが2023年6月に中居正広トラブルを知ったのに隠蔽した「別の理由」…ジャニーズ性加害問題との“時系列”

  3. 3

    「二刀流」大谷翔平と「記録」にこだわったイチロー…天才2人の決定的な差異

  4. 4

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  5. 5

    NHKは「同様の事案はない」と断言するが…フジテレビ問題で再燃した山口達也氏の“EテレJK献上疑惑”

  1. 6

    フジ女子アナ“上納接待”疑惑「諸悪の根源」は天皇こと日枝久氏か…ホリエモンは「出てこい!」と訴え、OBも「膿を全部出すべき」

  2. 7

    中日・柳裕也まで来オフ流出危機…異例すぎるFA権取得前年の大幅ダウンで小笠原、福谷に続くか

  3. 8

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  4. 9

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  5. 10

    大阪・関西万博「前売り券」は買っちゃダメ! これから700万枚の“タダ券”が世にあふれる会員限定記事