麻田奈美 伝説のりんごヌード写真騒動
<1973年1月>
ヘアヌードという言葉もなかった73年1月、「平凡パンチ」にあどけない顔の無名少女の全裸写真が掲載された。名前は麻田奈美(当時19歳)。いやらしさを感じさせない少女の鮮烈ヌードに、編集部にはテレビ局や映画会社からの問い合わせが殺到、ファンレターも大量に押し寄せる騒ぎとなった。1カ月後、反響に応えて再度、特集が組まれたが、この時掲載された股間をりんごで隠すポーズのグラビアが、今なお語り継がれる伝説の“りんごヌード”。麻田のヌード掲載誌は150万部を超える売り上げを記録、オナペットとしても話題になった。当時、若者たちの間では「りんごは食べるものではなく隠すもの」とも言われた。
地位を確立した女優が映画宣伝などでヌードになるケースとは違い、麻田はヌードグラビアがデビュー作。その後、アイドルとしても活動するいわゆる“ヌードル”の先駆けだった。ヌード写真撮影のきっかけについて母親は、「急成長した娘のバストを記念してヌード写真を撮っておこうと素人ヌードに応募した」「猫と遊んでばかりで、外の空気に触れさせようと連れてきた」と異色デビューの背景を明かした。