米専門誌で報告「電気やTVを消さずに寝ると太る」は本当か
皆さんは寝る時に部屋の電気を消していますか? 「真っ暗でないと眠れない」という人がいる一方で、「明るくないと眠れない」という人もいます。なかには「テレビをつけっぱなしにして音も流れていないと、眠りに入れない」という人もいるようです。
それでは、寝ている時の環境と、健康との間には何か関係があるのでしょうか? 「睡眠時間が短いと太りやすく、肥満に伴う病気も増える」というのは、これまでに多くの報告があります。夜は食欲が抑えられるのが正常なのですが、睡眠時間が短いとそうした仕組みが働かず、夜の過食につながりやすいようです。
人間は昼間に十分光を浴び、夜は暗い中で眠ることで、日内変動といわれるリズムをつくっていると考えられています。もしそうであるとすると、寝ている時の周囲の明るさにより、正常なリズムが乱れる可能性があるのではないでしょうか?
今年の米国医師会の内科の専門誌に、それについての興味深い研究が発表されています。アメリカとプエルトリコで4万3000人を5年以上調査した結果として、照明をつけたままやテレビをつけたままで睡眠をとると、暗い部屋で寝た場合と比較して、肥満になるリスクが19%増加していたのです。この違いは睡眠時間の差ではありませんでした。どうやら肥満にならないためには、テレビと部屋の電気を消して寝た方がよさそうです。