著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

米専門誌で報告「電気やTVを消さずに寝ると太る」は本当か

公開日: 更新日:

 皆さんは寝る時に部屋の電気を消していますか? 「真っ暗でないと眠れない」という人がいる一方で、「明るくないと眠れない」という人もいます。なかには「テレビをつけっぱなしにして音も流れていないと、眠りに入れない」という人もいるようです。

 それでは、寝ている時の環境と、健康との間には何か関係があるのでしょうか? 「睡眠時間が短いと太りやすく、肥満に伴う病気も増える」というのは、これまでに多くの報告があります。夜は食欲が抑えられるのが正常なのですが、睡眠時間が短いとそうした仕組みが働かず、夜の過食につながりやすいようです。

 人間は昼間に十分光を浴び、夜は暗い中で眠ることで、日内変動といわれるリズムをつくっていると考えられています。もしそうであるとすると、寝ている時の周囲の明るさにより、正常なリズムが乱れる可能性があるのではないでしょうか? 

 今年の米国医師会の内科の専門誌に、それについての興味深い研究が発表されています。アメリカとプエルトリコで4万3000人を5年以上調査した結果として、照明をつけたままやテレビをつけたままで睡眠をとると、暗い部屋で寝た場合と比較して、肥満になるリスクが19%増加していたのです。この違いは睡眠時間の差ではありませんでした。どうやら肥満にならないためには、テレビと部屋の電気を消して寝た方がよさそうです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された