再検査では腎臓だけでなく全身の健康状態もチェックしたい
次に腎臓エコー。腎臓エコーについては、これだけで1回分の記事ができそうなぐらいにいろいろお話しできるのですが、ここでは腎臓エコーでなにがわかるのかを簡潔に箇条書きで伝えることにします。「腎臓の大きさの異常」「左右差があるかどうか」「腎臓の腫れ」「腎臓結石」「腎臓の腫瘍」「嚢胞」など。腎機能が悪くなる原因を推測したり、腎臓の腫瘍などを見つけたりするために欠かせない検査です。次回、さらに詳しくお話ししたいと思います。
腎臓の詳しい検査を行うと同時に、腎臓以外の全身の評価を行うための検査も行います。血液検査で血糖や脂質の評価を行ったり、頚動脈エコーや血圧脈波検査などで動脈硬化のチェックを。また、Inbody検査で体を構成する体水分、タンパク質、ミネラル、筋肉量や体脂肪を定量的に分析します。この結果に基づいて、腎臓だけでなく腎臓病に伴う全身の合併症に目を向けて、運動指導や栄養指導を行うことにしています。