初夏だからこそ気をつけたい糖尿病の熱中症…暑熱順化が不十分

公開日: 更新日:

糖尿病の人の脱水が怖いのは熱中症リスクが上がるからだけではありません。尿から糖分を排出することができなくなり、血糖値が上昇してしまいます。そうなると糖尿病ケトアシドーシスを引き起こして昏睡状態に陥る場合もあります」

 糖尿病ケトアシドーシスとは急性の糖尿病の合併症のひとつ。高血糖が続くことは全身の細胞に血糖を取り込むインスリンの働きが不足していることであり、それは血糖をエネルギーとして使えない、エネルギー不足状態であることを意味する。

 そうすると、緊急避難的に人間は脂肪を分解してエネルギー源とする。結果、血液は酸性に傾き、高度の脱水症状となる。

 また、血液中から水分が抜けると血液が固まりやすくなり、血栓ができやすい。そうすると脳梗塞心筋梗塞のリスクも高まる。

運動前後、就寝前、起床後に体重を測る

 では、糖尿病の人は、これからの熱中症対策はどのようにすればいいのか?

「暑いと感じたときのこまめな水分補給が基本。暑さを感じにくい人は、とくに運動前後、就寝時と起床時の体重を量り、失われた水分量を視覚化するよう努めましょう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  3. 3

    佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身

  4. 4

    国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後

  5. 5

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  1. 6

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  2. 7

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  3. 8

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  4. 9

    「嵐」紅白出演ナシ&“解散ライブに暗雲”でもビクともしない「余裕のメンバー」はこの人だ!

  5. 10

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢