【戦争と検閲】権力が分水嶺を越えるかどうかの瀬戸際
白状しておく。石川達三の作品を、ほぼまったく読んでいないのである。彼の小説を原作にした映画「金環蝕」とか、「青春の蹉跌」などは見ているが、それでなにか読んだような気になってしまい、あらためて原作に目を通すことはしていない。作品を読んでいない以上、「蒼氓」で第1回芥川賞を受賞した…
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