<76>「一杯、行こうか」とおしるこ屋に誘った若山富三郎
1992(平成4)年4月、勝新太郎の兄・若山富三郎が亡くなった。数日前に実刑を免れた勝らを京都の自宅に招いた日に倒れ、搬送先の京大病院で息を引き取った。糖尿病や心臓の持病を抱え、バイパス手術に人工透析と満身創痍で、天に召されるのは時間の問題だった。
「勝さんは酒をガブガブ…
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