東北でM4以上の揺れ頻発の不気味…「巨大地震」の前兆なのか? 専門家が分析
東北で頻発している地震は何を意味するのか――。気象庁の発表によると、9日までの1週間でM4.0以上の地震は全国で10回起きているが、このうち7回は東北が震源地だった(岩手県沖3回、福島県沖2回、福島県中通り1回、青森県東方沖1回=別表)。
ここ3日間で6回も発生。9日未明には、岩手県沖でM4.0(最大震度2)、福島県中通りでM4.9(同4)の地震が起きている。やはり大きな地震が迫っているのか。
立命館大環太平洋文明研究センターの高橋学特任教授はこう言う。
「巨大地震はいきなり起きるのではなく、発生する前にM4~6クラスの地震が頻発します。ここ1週間でM4以上の地震が東北で立て続けに起きているのは、プレートとプレートの境界で起きる巨大地震の前震である可能性は否定できません」
東北沖には太平洋プレートが北米プレートに潜りこむプレートの境界がある。太平洋プレートの圧力に耐えきれず、北米プレートが跳ね上がって起きたのが2011年3月11日の東日本大震災だ。