「ホッピービバレッジ」創業者の石渡秀は本当に10歳で起業したの?
7月15日は「ホッピーの日」。1948年にホッピーが誕生したことにちなむ。
仕事終わりにキュッとやる一杯がたまらないが、ホッピービバレッジの創業者・石渡秀氏はわずか10歳で起業したというのは本当だろうか?
孫にあたる3代目社長の石渡美奈さんが答えてくれた。
「本当です! 1905(明治38)年、祖父がよわい10歳にして赤坂で始めた石渡五郎吉商店に行き当たります。当時は餅菓子屋でした。1910年にラムネを販売し、戦後、ホッピーを発売するようになりました。学校に行きながらだったのでいじめられたと祖父から聞いたことがあります。今なら10歳は子供ですが、そのころは大人でしっかりしていたんですね」
なんともスゴイとしか言いようがない。
そのホッピーと言えば、昔ながらのガラス瓶にこだわっている。発売当初からデザインはほとんど変わっていないというが、なぜ缶やペットボトルを出さないのか?
「赤坂に『びん商』という事業者がいて、アメリカの輸入ビールの瓶を洗って再販していたのです。我々の会社規模では大手さんのように型を取って瓶を作れなかったので、このような仕組みを利用したそうですが、瓶で飲み切っていただくのがおいしいというのが一番の理由ですね。ホッピーのストーリーやスタイルを楽しんでいただくにはやはり瓶でしょう。最近では瓶がリサイクルに向いている点も、時代が追い風になっていますね」(石渡さん)