「ホッピービバレッジ」創業者の石渡秀は本当に10歳で起業したの?
ホッピーは焼酎で割るという飲み方が定番だが、これは同社が考えたのではないというのは本当か?
「当時は規制からビールを造れなかったのですが(ホッピーはアルコール約0.8%=現在は免許を得て赤坂ビールを製造)、それが逆に功を奏し割り材として受け入れられました。終戦直後、庶民にとってビールは高根の花。カストリ(粕取り焼酎)や臭いアルコールを飲むしかなかった時代、ホッピーで割ると香りも和らぎ安く済むとなったそうです。庶民が生んだ生きる知恵、以来74年培ってきたスタイルです」(石渡さん)
最後においしい飲み方を石渡さんに聞いてみた。
「甲類焼酎とホッピーをよく冷やして、冷凍庫で凍らせたグラスやジョッキでお楽しみください。割合は焼酎1に対してホッピー5がお勧め。氷は入れず、マドラーを使わずにホッピーを勢いよく入れて自然に混ぜるのがポイント。ジンやウオッカ、自家製の梅酒なんかもいいですね」
ホッピーが無性に飲みたくなってきた。