焼肉の日(8.29)に話したい「ブランド牛のウンチク」…名君と米沢牛の切っても切れない関係
日本三大和牛をご存知でしょうか? 神戸牛、松坂牛に近江牛か米沢牛が入ります。関西勢の中、東日本から唯一ランクインしているのが、山形県南部置賜地方が産地で今回のテーマとなるブランド牛、米沢牛です。
米沢牛も歴史が古く、天和元年(1681年)に米沢藩主が牛を購入し、農耕、運搬、採肥を目的として肥育したのが始まりと言われています。
■「為せば成るな為さねば成らぬ何事も」
米沢牛の歴史を語る上で欠かせない人物がいます。名君と名高い、米沢藩第10代当主・上杉鷹山公です。当時の米沢藩は貧困にあえいでいましたが、財政の立て直しに尽力し、米国第35代大統領ジョン・F・ケネディも尊敬された人物としても知られています。「為せば成るな為さねば成らぬ何事も」という名言も残しています。
財政の立て直しと共に教育に力を入れた鷹山公は閉校になっていた「興譲館」(米沢興譲館高校の前身)という藩校を再興させ、藩士や農民など身分を問わず学ばせました。