夜中に忘れ物を届けたイラン系英国人消防士に「ヒーロー」の声
ノースロンドンに住むイラン系英国人の消防士ニマ・ザデさんは先日、地元のガソリンスタンドで誰かが置き忘れたハンドバッグを見つけた。
中に入っていた身分証明書から、持ち主はそこから車で1時間ほど離れたハートフォードシャーに住むジョージア・ゲレッリさんと判明。
いったんは「もう夜中だし、ちょっと遠いから明日届けてあげよう」と思ったが、かつて交際していた女性が、やはりハンドバッグを置き忘れて大パニックになったことを思い出した。
「今頃、ジョージアさんも途方に暮れているだろう」と思い、すぐに届けに行くことに。
で、ジョージアさん宅に向かい、バッグを渡すと彼女は大感激。その夜に行われた職場の早めのクリスマスパーティーの帰りに置き忘れてしまったという。
「お礼をさせてください」という申し出をニマさんは固辞し、「別のことに、別の困った人のために使ってください」と言って、名前も告げずに立ち去った。
この時のやりとりは監視カメラに記録されており、ジョージアさんはSNSにその動画を投稿。ニマさんに関する情報提供を呼びかけた。
すると、すぐに同僚や友人の目に触れ、身元が判明。デーリー・メール(13日付電子版)など主要メディアも取り上げたため、「ニマさんこそ本物のヒーロー」と称賛の声が寄せられている。