同窓会で「近況を知らない旧友」と距離を縮めるための第一声は?
今年も忘年会シーズンが到来した。同僚や取引先との年末の挨拶、久々に顔を合わせる親戚の集まりを億劫に感じる人も多いかもしれないが、そんな集まりの場で気の利いた一言が話せたら一目置かれるだろう。そこで、新刊『すぐ使える!おもしろい人の「ちょい足し」トーク&雑談術 お笑い芸人・話し方講師の二刀流が教える 56の絶対ウケる法則』(日本実業出版社)の著者で、元「ザ・ニュースペーパー」のメンバーでお笑い芸人・話し方講師の桑山元さんに、シチュエーション別にその場を乗り切れる会話のコツを聞いた。
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◆(悩み3)故郷の友人との飲み会や同窓会 近況を知らない旧友と距離を縮めるための第一声は?
この時期、久々に故郷に帰る機会もありますよね。そんな時の第一声は「最近、何してるの?」と聞きがちです。「最近、何してるの?」「最近、どうしてるの?」という第一声が悪いわけではありません。でも、せっかく久しぶりに再会したのですから、ここは少しひねりを加えてみたいものです。
もし前回会った日時を覚えているのであれば「○○以来だね」「前回の○○は楽しかったね」と声をかければ、一気にその時の思い出に戻れます。
とはいえ、日々忙しい毎日を送っていると、そこまで覚えていないものですよね。そんなときは言い回しを工夫するだけでぐっと距離を縮めることも可能です。
「なんか久しぶりだね」よりは「なんか久しぶりとは思えないね」の方が、声をかけられた友人も時間の溝を感じずにすみます。あるいは「やっぱり顔を見ると一気にあの頃に戻るよね」なども、さりげなく昔の感覚に誘導する役割を持っています。ここでのポイントは、語尾で同意を求めることです。「なんか久しぶりとは思えない」でも悪くはないのですが、うっかりすると個人の感想で完結してしまうこともあります。「久しぶりとは思えない」よりは「久しぶりとは思えないね」「久しぶりとは思えないよね」など同意を求める語尾を付けた方が相手も頷きやすくなります。たかが一文字、されど一文字ですよね。