コロナが終わっても会社の忘年会・新年会はパス…「実施率」55%どまりのナゼ
コロナ禍が収まっても、忘年会・新年会の実施を見送る会社は多いようだ。
新型コロナが5類に移行してから、初めての忘・新年会シーズンに突入した。しかし、東京商工リサーチの企業調査(12月1~11日)によると、今シーズンの「実施率」は55.9%にとどまることがわかった。44%は開催しないという。
■ニーズがない
「コロナ禍前は実施していたが、今回は実施しない」と答えた企業に理由を尋ねると、「開催ニーズが高くないため」(62.3%)と、「参加に抵抗感を示す従業員が増えたため」(37.5)が多かった。社員がやりたがっていない、ということのようだ。
興味深いのは、忘年会シーズンに突入しても、前回調査(10月)から、ほとんど数字が動かなかったことだ。10月に行った調査結果(54.4%)から1.5ポイントしか上昇しなかった。
「忘年会シーズンに入ればムードが変わり、数字が増えてもいいのに、大きな変化はありませんでした。やはり、やらない会社は、やらないということなのでしょう。この傾向は、この先も変わらないのではないか。忘年会・新年会をやめた理由の1位は『ニーズが高くない』です。働き方改革が進み、多様な働き方が浸透し、業務時間後になにを優先するかも多彩になっています。会社側は、従業員の親睦をはかったり、士気向上のために忘・新年会を開催したいのかもしれませんが、従業員側は『親睦をはかるなら他の方法で』ということでしょう」(東京商工リサーチ・情報本部)