ドラえもんを本気でつくる気鋭の研究者に聞いた 「心」を持たせることはできるのですか?

公開日: 更新日:

 ──ドラえもんのように、「心」を持たせることができるのですか。

「触れ合った人に『“心があると思いたい”と思わせること』が第一歩です。日本人は、物体や自然などに心や意思があると考えてきた民族です。付喪神や八百万の神がいい例ですね。だから、そのハードルは決して高くないと考えています」

 ──どうやって実現を。

「現在、試験用で使っているロボットは『ドララ』『ドラァ!』などしか話しません。これがカギになる。ペットは人の言語を解しませんが、心を通わせることができています。それは人がペットの心を想像するからです。このロボットは話す単語が限られている分、人はロボットが何を伝えようとしているのか、意図を想像することになります。その過程で『ロボの中に心を見いだすこと』になる。ロボットのデザインが無地でシンプルな理由は、そこにも想像の余地を残すためです」

■人と交流することで真価を発揮する「HAI

 ──ある種の“余地”を強みにしている、と。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…