昭和を知らない世代になぜ歌謡曲が刺さるのか…「歌謡ヒット曲BARヤングマン」で探る
近年、Z世代の間で「昭和歌謡」の人気が高まりつつある。それに伴い、歌謡曲バーに足を運ぶ若者が増加している。昭和を知らない彼らに何が刺さるのか。その理由を探りに平成生まれの本紙記者が「歌謡ヒット曲BAR新宿ヤングマン新宿3丁目店」にお邪魔した。
新宿三丁目駅から徒歩3分に位置するヤングマンは、昭和の懐かしい歌謡曲を楽しめるバーだ。店内には聖子ちゃんをはじめ、明菜ちゃんやチェッカーズ、西城秀樹など歌謡界で人気を博していた面々のレコードジャケットが壁一面に飾られている。
金曜日の午後10時ごろに入店すると、店内はすでに5組の先客で大賑わい。ボックス席に案内されるやいなや、歌手と曲名が書かれたリクエストメニュー本を渡された。その中から好きな曲をリクエストすると、大画面のスクリーンで流してもらえるというシステムだ。
メニュー本をパラパラとめくりながら辺りを見渡すと、職場の飲み会の2次会を楽しんでいるであろう中高年グループが多い中、若い男性がひとりカウンターで映像を眺めていた。20代ながら、1年前に友人と初めて来店したのをきっかけに、現在は月に2回のペースで欠かさず通っているという。