プロ馬券師・真田理さんを直撃! 10年前のヴィクトリアMデーにWIN5で1億4613万円をゲットした“億り人”の「勝利の方程式」

公開日: 更新日:

WIN5の資金を減らし通常の馬券に

 西日本の有名大付属高校を卒業後は、建築と経営の専門学校へ。その学生時代にスロットを覚えて、7年弱で約1億円を稼ぐと、06年から競馬に転じた。詳細なレース分析から、基本スタンスは本命党で、レースや馬を本人やスタッフが「診る」と表現するのは、「儲かる競馬への治療の意味を込めているのです」。1億円の軍資金をベースに、点数を絞って確実に儲ける一方、高めが期待できるWIN5ではレース次第で手広く流す柔軟性も併せ持つ。その後、億超えは?

「数百万円は時々、的中していますが、あの2本以外に億超えはありません。3年くらい前からWIN5の配当が下がっているように感じるので、WIN5資金は10万円程度に減らし、その分を通常の馬券資金に組み込んでいます」

 最近のヒット馬券は、たとえば4月21日の福島7R.3歳未勝利、芝千二を勝ったニシノアヤカゼだ。その根拠は、2月の小倉戦にあった。

「好スタートを決めながら鞍上が控えたことで、やや折り合いを欠いて位置を下げた上、勝負どころでは内ラチから7頭目の大外回しでした。当時は内有利の馬場で、距離ロスとコース取りの不利は大きかったものの、0秒5差⑤着。私のデータでこの不利を計算すると、ロスタイムは1秒5と算出。スムーズなら楽勝していた可能性で、次走に期待したのですが、そこは出遅れて参考外の結果。それでもう一度、福島戦で狙ったときは、陣営から『今回は前へ』といったコメントもあり、小倉戦⑤着くらい走れば足りるメンバー構成で単複と馬単で勝負。ゴールは首差でヒヤッとしましたが、4番人気と1番人気の組み合わせで馬単3190円はおいしかったですね」

 単勝980円、複勝210円も含め、「かなり儲かった」と笑う。競馬に転じて18年。不利馬に好走条件が重なったとき、ドンと勝負する。馬券作戦は玄人筋で、決して無理筋ではない。

■今週の新潟で石橋脩騎手を狙う理由

 さて、今週は東京、京都、新潟の3場開催。注目は、GⅠが行われる東京ではなく、京都と新潟だという。

「まず今開催の京都ダートは通常より差し馬に優勢な馬場で、コーナリングの上手な馬の好走が目立ちます。そこで注目は日曜の京都11R・栗東S(ダ千四)のスマートフォルスです。いまの馬場にマッチしたタイプですからGⅠの前にぜひ注目してほしいと思います」

 新潟は?

「最近の新潟は開催後半で外差しの馬場になっても、ペースが緩むと、前と内の馬が上位入線するケースが意外とあります。その傾向を踏まえると、馬場読みに定評がある石橋脩騎手と岩田康誠騎手です。特に石橋騎手は昨年、そんな馬場で多くの馬が外めに持ち出す中、内を突いて好走を重ねていたので要注意。特に前走で不利を受けた馬に石橋騎手が騎乗したらおすすめです」

 ちなみに15年に税務署に税金未納を指摘され、延滞税などを合わせて1億2774万円を納税。以来、毎年きちんと確定申告している。「大勝したときはスタッフ3人に臨時ボーナスを支給。できるだけ希望額を払います」というから太っ腹だ。

 さあ、あなたもチーム真田を見習って、夢の馬券生活を!

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    兵庫県知事選「頑張れ、斎藤元彦!」続出の異常事態…まさかの再選なら県政はカオス確実

  2. 2

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  3. 3

    斎藤元彦氏猛追の兵庫県知事選はデマと憶測が飛び交う異常な選挙戦…「パワハラは捏造」の陰謀論が急拡散

  4. 4

    シニア初心者向け「日帰り登山&温泉」コース5選 「温泉百名山」の著者が楽しみ方を伝授

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    悠仁さまの処遇めぐり保護者間で高まる懸念…筑付高は東大推薦入試で公平性を担保できるのか

  3. 8

    異様な兵庫県知事選の実態…斎藤元彦氏の疑惑「パワハラは捏造」の臆測が急拡散

  4. 9

    誰かがタレ込んだ? 国民民主党・玉木代表と元グラドルの密会不倫報道を巡る「新たな陰謀説」浮上

  5. 10

    「資格確認書」利用で窓口負担増の“ペナルティー”を政府検討 露骨な格差に識者も怒り露わに会員限定記事

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇