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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

悠仁さまの学費は宮廷費ではなく皇族費から支出 国立大学進学が税金の節約にはつながらないワケ

公開日: 更新日:

■秋篠宮家側が拒否

 実は悠仁さまの学費については、小学校に上がる際、公費である宮廷費で賄うとの提案が宮内庁から秋篠宮家に示されていた。天皇本家(内廷)の男子に対する通例だったが、悠仁さまは宮家皇族の立場なので、この条件には当てはまらない。しかし、明仁天皇(現上皇)の孫世代で唯一、皇位継承権を有していることを考慮。宮内庁が特例で対応しようとしたところ、秋篠宮家側が断った。

「世間の目を意識した面もあるでしょうが、悠仁さまの教育はこれまでの慣習にとらわれないとの意思表示だった」と宮内庁OBは振り返る。

 ただし、通学にともなう警護にかかる費用は皇族費とは別。あくまでも、警察や宮内庁の業務の一環として行われ、皇族費からの支出はない。東大や筑波大に通うことになれば、新たなルートの確保が必要となる。さらに多くの人員を投入しなければならず、莫大な経費がかかってくるのは必至。教育は私的行為としながらも、そこにかかる警備費の負担増には「血税が投入される」ことになるのだ。

「秋篠宮ご夫妻が息子のために何が最適か考えてお決めになるのは当然としても、関係者の間では無理をしすぎているとの声も出始めている」と皇室記者は話す。

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