面接はわずか7分間で終了…カラオケボックスに60代は不要らしい
10分ほど待つと江島氏が出勤してきた。スタッフから応募者が来ていることを聞き、こちらをちらりと見た。目が合ったので私はぺこりと頭を下げたが、江島氏は反応なし。どうやら私は透明人間らしい。
まもなく江島氏の案内でカラオケボックスの個室に通された。事前に「面接に履歴書は不要」との連絡を受けていたのでどういうことかと思ったら、用意されたタブレットに学歴や職歴を入力するよう指示された。かなり面倒だ。しかもタブレットで顔写真も撮れという。
入力が終わると江島氏が再び登場。お笑いの有田哲平に似た江島氏は声が大きく、滑舌もいい。
「ご希望の勤務日は何曜日?」「いつから働けますか?」と質問してくる。だが、熱意は感じられない。マニュアルを読んでいるようだ。
私にあれこれ聞いたあと「何か質問はありますか?」と言うので、「どんな仕事ですか?」と尋ねると、「調理場か料理を運ぶ仕事。あるいは受付。入ってから決めます」。
「60代で働いている人はいますか?」