独裁者は揃って犬がお好き? 金正恩総書記がプーチン大統領に大型猟犬を贈った意味
■独裁的思考の指導者は「忠誠」「従順」「服従」を尊ぶ傾向に…
それでもプーチン大統領は謝意を示したと報じられているから、やはり犬が好きなようだが、プーチン大統領に限らず、世界の独裁者は犬好きな傾向にあるらしい。
ナチス・ドイツを率いたアドルフ・ヒトラーがシェパードのメスに「ブロンディ」と名付けて可愛がり、当時は「ヒトラーの動物の恋人」として紹介されていたほか、歴史上、最悪の独裁者と言われる旧ソ連の指導者ヨシフ・スターリンも愛犬家で知られている。
「ヒトラーはなぜ猫が嫌いだったのか」(古谷経衡・コア新書)によると、清末期の権力者、西太后や中国の蒋介石、モンゴル帝国を築いたチンギス・ハーンなども皆、犬好きだったといい、独裁的思考の指導者は「忠誠」「従順」「服従」「上意下達」の縦型社会を尊ぶ傾向にあったようだ。
ちなみに故・安倍晋三首相は新型コロナ禍初期のころ、自宅のソファで愛犬を抱く姿を投稿して批判の声が出ていたが、岸田文雄首相(66)は「私自身、ペットを飼っていない」(2024年3月の参院予算委員会)と答えている。