岸田首相は誰に寄り添っている? 能登半島被災者施設視察は「7分」、経団連関係者との会食は「2時間半」
「政府・地元が一体となって被災者に寄り添い、生活と生業をしっかり支えていく息の長い取組を続けてまいります」
今年1月末。岸田文雄首相(66)は施政方針演説で、元日に発生した能登半島沖地震の復旧、復興に向けてこう声を張り上げていた。
あれから半年経ち、今も避難所生活を余儀なくされている能登半島地震の被災者。岸田首相が果たして、どれほど「寄り添う気持ち」があるのか。1日の首相動静にそれが分かる場面があった。岸田首相はこの日、羽田空港から能登半島に向かっている。日程はざっとこんな感じだ。
▽9時58分、能登空港着。同10時19分から同48分まで、同空港内の会議室で能登半島地震の復興を支援する「能登創造的復興タスクフォース」発足式に出席。あいさつ。同53分から同11時まで、被災地支援者向け仮設宿泊所を視察。
そして午後にJR新高岡駅から北陸新幹線で帰京。午後4時52分、JR東京駅着。同56分、同駅発。同5時7分、官邸着。公務をこなした後、午後5時59分に東京・紀尾井町のホテルニューオータニ着。同ホテル内の日本料理店「千羽鶴」で榊原定征経団連名誉会長、冨田哲郎JR東日本相談役ら財界人と会食。同8時35分、同ホテル発――となっている。