台風10号が史上最強クラスにまで“巨大化”した2つの要因…週末は列島大荒れ予報
またまたヤバそうなのが現れた。
非常に強い勢力に発達した台風10号は28日、鹿児島県の奄美地方に接近。29日には九州南部に接近し、統計史上最強クラスの中心気圧935ヘクトパスカルで九州に上陸する恐れがある。週末にかけて日本列島は大荒れの天気が予想され、東海道新幹線は30~31日にかけ、計画運休や運転見合わせの可能性があるなど、警戒が高まっている。
当初はこれほど勢力も強くなく、今週半ばにも日本列島から遠ざかるとみられていたのに、なぜこれほどの巨大台風に発達したのか。ウェザーマップの気象予報士・原田雅成氏は、「要因は大きく分けて2つあります」と、こう続ける。
「現在、日本付近では台風を押しやる風が吹いていないため、台風10号の動きはとても遅くなっています。そのため、海上にとどまる時間が長くなり、海面からエネルギーが供給され続けているのです。また、台風は海水温が高いほど多くのエネルギーを得て発達します。今年は沖縄から九州、紀伊半島にかけての西日本付近の海水温が高温傾向で、平年と比べて2度も高い。台風が多くのエネルギーを蓄える条件がそろっているのです」