どうする? 野党候補一本化「競合88選挙区」…立憲・野田新代表「最初にして最大の試練」

公開日: 更新日:

「自公を過半数割れに追い込む。そのために野党の議席を最大化する」──。その意気やよし。問題は野党第1党の新たな党首として、どう実現に導くかだ。立憲民主党野田佳彦新代表の最初にして最大の試練は、持論である野党候補の一本化だ。

 早期の衆院解散・総選挙が見込まれる今、政権交代に向けた野党連携は急務。しかし、前代表の泉体制下で共闘は一向に進まず、特に共産党の態度は硬化しつつある。立憲代表選では4候補とも共産との選挙協力に慎重姿勢。共産は「(共闘の)意思が伝わってこない」(小池晃書記局長)と対抗措置のごとく、立憲の現職・新人のいる選挙区に公認候補をバンバン擁立しているのだ。

 すでに全289小選挙区中150以上で公認を内定し、少なくとも88選挙区で立憲と競合。日本維新の会国民民主党なども加えると、候補者調整はより複雑な連立方程式となる。

「集団的自衛権の行使を認めた安保法制の廃止が、共産には共闘の『一丁目一番地』。即時廃止を否定する野田さんが代表では、関係修復は困難」(野党関係者)との見方もあるが、「対話の余地はまだ十分にある」とは別の野党関係者だ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    藤原竜也「全領域異常解決室」に「SPEC」ファンから“追い風”! 演技派・柿澤勇人の伸びしろにも期待大

  2. 2

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  3. 3

    二宮和也が「ブラックペアン」続編を退所後の初仕事に選んだウラに“子供のお受験”問題

  4. 4

    ダルビッシュの根底にある不屈の反骨精神 “強いチームで勝ちたい大谷”との決定的な違い

  5. 5

    米女子ツアー「崖っぷち3人娘」はどうなる? 次戦でシード選手と最終戦出場者が確定

  1. 6

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  2. 7

    竹内涼真「龍が如く」は酷評の嵐…実写化ドラマ“改悪”続出で、いよいよNetflix一強時代へ

  3. 8

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで

  4. 9

    大谷翔平を激怒させたフジテレビと日本テレビ…もっと問題なのは、情けない関係修復の仕方だ

  5. 10

    佐々木朗希の獲得に「第3の球団」急浮上…来春日本開幕でvs大谷ドジャースの可能性